華の咲きかた
家へ戻ると京介の靴が無くなっていて、
私はそれを見て思い出し、二人に京介の事を聞いた。
「そういえば、
さっき真也さんの所に京介行きましたよね」
「ああ、来たよ。
可愛い所あるな、あいつ」
真也さんは何かを思い出したかの様にフフっと笑い、
京介が何を言ったか大体は想像がついた。
「入れるんですか…?
京介を兄貴達のチームに」
「入れたよ。
美咲が捕まらない様に、守りたいんだとさ」
「………。」
真也さんは優香の気持ちを知らないから悪気は無いが、私は隣に居る優香の顔が、しばらく見れなかった。