華の咲きかた
「ほらよ、特攻服」
部屋に入るとマドカさんは、無地の赤い特攻服を私達にくれた。
「やったー。
ありがとうございます!」
「どうせ三代目の頭は美咲だろうから、美咲は白でも良かったんだけどね。
買い換えて刺繍入れたら、余裕で万飛ぶし。
さすがに三人も白着てたら微妙だからな、しばらくは赤で我慢な」
うちのチームは総長が白の特攻服を着れて、
今は二代目のマドカさんと初代の恵美と言う先輩が白を着ていた。
「今日から着てもいいんですか!?」
綾が嬉しそうに聞いた。
「いいけど…
無地だからダサくない?」
「大丈夫です!
ありがとうございます!」
綾がさっそく服を脱ぐと、
マドカさんは引き出しからサラシを二枚出して特攻服と一緒にくれた。