華の咲きかた
90年代後半。
この頃、世間ではギャルやルーズソックス等が流行り、
中高生が髪を染めてるイコール不良という考え方が少しずつ変わり始めていた。
私達が嫌う初代の面々は、
とにかく目立つ事が好きなミーハー集団で
その流れで作った今のチームも最近飽きてきたらしく、特攻服を羽織る週末以外はパラパラを踊ったり、日サロに行ったりしている。
私やマドカさんが彼女達を嫌うには十分な理由だ。
「そういえばさ、
聞いたよ、京介の事。
あんた相当愛されてんね」
「あはは…
いい迷惑ですよ…本当」
マドカさんは、優香の事も私の立場も全て知っていて、
私は以前、マドカさんに京介の事を相談した事があった。
京介が私に告白してこないのには理由があり、
それは、私がマドカさんのアドバイスで二年前京介を遠ざけたからだった。