華の咲きかた
「そろそろ出るか」
一時間後。
マドカさんはそう言って立ち上がり、
私達は外に出てエンジンをかけ、単車にまたがった。
「こうやって二台並ぶと、真也達が乗ってた時より似合ってるな、うちら」
「へへ、なんか照れますね」
「信号止まらないから、危ないと思った時は無理して突っ込んで来るなよ」
「はい、分かりました」
マドカさんはニコッと笑い首にかけてたスカーフを口に当てアクセルを回し、
私達はその後ろを付いて行った。