華の咲きかた
「…不倫じゃなくてただの親子じゃないすか。
それより、なんか仕事無いですか。
暇すぎて干からびます」
「仕事?掃除くらいかなあ。
まあ、そんなもんは遅番の奴らにやらせればいいよ。
コーヒー飲む?」
「……。」
私はガソリンスタンドで、オーライオーライ、とかをやりたかったので、
真剣に他のスタンドに移ろうかと思った。
「そういや最近よ、フレアラインのFXに乗った中坊居るよな。
お前らの学校の制服着てガソリン入れに来るんだよ。
知り合いか?」
「ああ、後輩です。
…って、あいつ学校の制服着てガソリン入れに来てんですか!?」
「わははは、根性ある奴だな」
「…ただのバカっすよ」