華の咲きかた
それから数日後の事だった。
深夜、私が寝ようとするとマドカさんから電話が入り、
すぐに綾を連れて恵美先輩の家へ来いとの事だった。
私は理由も聞かされないまま電話を切ると、マドカさんの口調からしてただ事ではないと思い、
すぐに綾を電話で起こして迎えに行った。
「何があったの!?」
「分かんない…
でもなんか、ヤバそうな感じだった…」
私達がバブを飛ばし、恵美先輩の家の前へ着くと、
見知らぬ車や単車が溢れかえっていて、兄貴の姿もあった。