華の咲きかた







「マドカさん…

何事ですか…これ」







男達の他に私達のチームの初代の先輩達も居て、

その中の一人は顔を腫らしていて、泣いた後の様な顔をしていた。






「恵美先輩達がクラブで飲んでて、ギャングの奴らに車で回された」




「まじすか!?」







この日、初代の連中はクラブに踊りに行き、酔った勢いで軽率にもそこで知り合ったギャングチームの男達の車に乗ったらしく、

顔を腫らして泣いてる先輩は殴られながらもなんとかその場から逃げて来たとの事だった。






「恵美先輩達は…?」



「場所は分かってるから、他の奴らが助けに行ったよ」







淡々とした口調だが、マドカさんが怒っている事は、なんとなく顔を見て分かり、

その対象がギャングの奴らではなく、初代のメンバー達だという事に、私も綾もすぐに気付いた。







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