華の咲きかた
「マドカさん、あのスーツの人達って…」
「上だよ、達也のチームのケツ持ち」
よく漫画とかに出てくる暴走族同士の抗争などは、実際はまず、ありえない。
その訳はどこの暴走族にも必ず背後にケツ持ちと呼ばれる上が居るからだ。
70年代や80年代の暴走族、全盛期はまた少し違うが、
この時代の暴走族がもし漫画みたいにチーム同士の潰し合いみたいな事をしたら、
面倒を見ている上同士のトラブルになるし、
そもそも彼らは横で全て繋がっている。
メッタな事では顔を見せない上の人間は、こういったトラブルの現場にはさすがに顔を出す。
今回の場合は相手が暴走族ではなく畑違いのギャングだったが、
そのトラブルに対処する為ここに出向いていた。