走り続け、眠る前に
「ま、ヤンキーは冗談としても友達にはなりてえよな。マドカもなりたくない?」
夏美が振り返りながら私に聞いてきた。
「…うん、そうだね」
私が頷くと、2人はニヤリと顔を見合わせた。
「で、マドカはどっち?」
「…え?」
「八代君と真也君。
言っておくけど、八代君は競争率高いぞ。
夏美は相手にされないとしても、私は可愛いから」
「あ?
マドカの方が可愛いから。
お前は二番だ二番、狐目」
「…自分で三番認めんなよ。
悲しい奴だな…」