走り続け、眠る前に
夏美がバカな発言をしない事を願っていると、意外にも、夏美はマトモな言い訳を口にした。
「実はこれ…
姉ちゃんのおさがりなんすよ…」
「姉ちゃんの?」
「はい、姉ちゃん私と違って小さいから、こんな短くなっちゃって…」
「………。」
先輩達は顔を見合わせ、微妙な表情を浮かべた。
「お前の姉ちゃん、
身長、何センチなん?」
「えと…
120センチ位…だったかな」
「………。」
素で間違ったのか冗談なのかは定かではないが、
静香がボソッと、終わったなと、呟いた。