走り続け、眠る前に
昼休みになり、
夏美が達也達の所へ遊びに行こうと言い出した為、私達が2組の教室へ向かうと、2人の姿が無かった。
「あれ、居ねえ。
なあなあ、達也は?」
夏美が2組の教室を覗き込み、手前の席に座っていた女子に尋ねた。
「さっき真也君とどっか行ったよ」
「マジか、サンキュー」
きっとタバコでも吸いに行ったんだろうと静香が言い、
トイレ以外で吸えそうな場所は一つしか無い為、私達は屋上へ続く階段へ向かった。