走り続け、眠る前に
「ま、俺らは三年だし、お前らみたいな奴らと何度もやり合うのも面倒だしよ、
早川達をやった件は、二年とお前らの問題って事で、
俺らはノータッチって事にしてやるよ」
「おい、岡田…」
「それでいいか、八代」
達也と真也は拍子抜けしたらしく、キョトンとした表情で顔を見合わせ、
ポケットから手を出した。
「あ、はあ…わかりました」
達也がそう返事すると、
岡田先輩はフフっと微笑み、私達に背中を向けた。
「ああ、そうそう。
一つ、忠告しといてやるよ」
「………?」
「お前らみたいな友情バカは嫌いじゃねえけどよ、
時には引く事も考えたほうが良いぞ」