走り続け、眠る前に
7月になり、
私達が本格的に非行に走り出したのは、この頃で、
この日、私達いつもの三人は、学校へ登校するが達也達の姿が無かった為、
授業を受けず、そのまま校舎から出た。
「まだ寝てんのかな?」
校門を出ると、夏美がつまらなそうに呟いた。
「しかし、あっちいな今日。
外に居たら溶けちまうな」
「じゃあ、お前んち行く?」
振り返りながら夏美がそう聞くと、静香は顔の前で手を横に振った。
「昼頃まで母ちゃん居るから無理」