走り続け、眠る前に
達也が寝てしばらくすると、お母さんがドアをノックして顔を出した。
「良かったらどうぞ」
お母さんはそう言ってジュースとグラス3つが乗ったトレンチを入り口に置いてくれた。
「あ、スミマセン、頂きます」
ゲームのコントローラーを置き、ジュースを受け取りに行くと、お母さんは達也を見て笑った。
「あらあら。
こんなに可愛い子達が遊びに来てるのに達也ったら」
「いえ、私達が勝手に押しかけて来たので…」
「ごゆっくり」
お母さんは優しく微笑み、部屋のドアを閉めた。