走り続け、眠る前に







「夜?何時頃?」






静香が聞き返した。







「12時過ぎかな。

終電前だと微妙に人が居て、通報されるし」








達也がそう言うと、静香は私を見た。








「マドカ出れる?」



「夜?

出れないけど、出れるよ」


「なんだそりゃ」



「バレたら怒られるけど、別に怖くないし。

親なんか」



「さっすがマドカ。

夏美は出れるよな?」



「おう、窓から忍者になる」







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