走り続け、眠る前に
すると真也が、ダルそうにタバコを吸いながら呟いた。
「…俺は反対だな。
女がバイク乗って怪我しても、責任取れねえし」
「おっさん臭いなあ。
あんたホントに中1か?」
夏美が真也をからかっていると、達也が真也の肩を叩いた。
「まあまあ、
別に芝生の所で直線だけなら大丈夫だって。
心配すんな、お父さん」
「………。」
「達也ナーイス。
じゃあ決まりね」
夏美はそう言って達也の背中をバシッと叩き、
私達はこうして、初めての夜遊びを決行する事になった。