わたしはあなたにとっての飲み物
♡ 親友はいつもモテモテ
「実は、ずっと前からさとうさんのことが好きなんだ」
ここは体育館裏。大きな大樹の影で、日中陽が差し込まない暗い場所だ。
そこで今、親友が告白されている。
「…ごめんんさい。わたし、恋愛とか考えてなくて…」
困ったときも、答えてる時も、わたしのさとうが可愛い。
「そ、そういわずにさ、付き合うだけなら…」
そう言いながら、彼はさとうに手を伸ばした。
(しばらく何も言わないであげたけど、これはアウトね)
バシッ
わたしは、彼の伸ばした手を思いっきり叩いた。