クールな身代わり王女は、騎士の熱愛に気づけない
5・作戦開始
アイゼンブルグは、リザンブルグより北方の国。領土も経済的にも、リザンブルグより大きく豊かな国である。
セイラに扮したノキアを先頭に、一行はアイゼンブルグ城を訪問し応接室へ招きいれられた。
「これはこれはセイラ殿。本日はいかがなされたかな?」
アルバート王子の顔を見るなり、ノキアは顔を引きつらせるが、今はセイラになりきらなければならない。ソファから立ち上がりドレスの裾を持ち上げて一礼する。
「せ、先日の非礼を詫びにきました」
「ああ、よいのですよ。僕もあれで目が覚めたといいますか……運命をより強く感じた、といいますか……」
王子が自分の世界に入っているうちに、扉の前に待機していたセイラとデュランは作戦実行に出る。
ノキアは、お茶を濁しながら王子と会話をして時間を稼ぐしかない。二人の無事を祈りながら、自分の正体がばれぬよう願いながら、ノキアは楽しめないお茶を口にした。
セイラに扮したノキアを先頭に、一行はアイゼンブルグ城を訪問し応接室へ招きいれられた。
「これはこれはセイラ殿。本日はいかがなされたかな?」
アルバート王子の顔を見るなり、ノキアは顔を引きつらせるが、今はセイラになりきらなければならない。ソファから立ち上がりドレスの裾を持ち上げて一礼する。
「せ、先日の非礼を詫びにきました」
「ああ、よいのですよ。僕もあれで目が覚めたといいますか……運命をより強く感じた、といいますか……」
王子が自分の世界に入っているうちに、扉の前に待機していたセイラとデュランは作戦実行に出る。
ノキアは、お茶を濁しながら王子と会話をして時間を稼ぐしかない。二人の無事を祈りながら、自分の正体がばれぬよう願いながら、ノキアは楽しめないお茶を口にした。