君のせいで

お互いの唇が重なると私は成瀬の服を掴む
そんな事お構い無しに成瀬は私の頭を押さえつけ唇が離れることを許してはくれない

｢はぁっ、｣息苦しくなり少し唇を開けば舌が滑り込んでくる
成瀬の舌は私の歯列をなぞり舌を絡める
卑猥な音が脳裏に響き渡る。

その光景を女性は呆気を取られたように見つめている

しばらくすると糸を引き唇が離れる
私は情報を処理出来ずにただただ立ちつくす

｢見てわかったでしょ？俺、彼女が出来たの｣
私の腰に腕を回す成瀬は女性にそう告げる

女性は｢好きにして！｣と怒りを表にしその場を去っていった