人生 ラン♪ラン♪ラン♪ ~妻と奏でるラヴソング~ 【新編集版】
 幸せな夢だった。
 目覚めた時、気持ちがほっこりしていた。
 そのせいか、ぐずぐずせずにベッドを抜け出して、顔も洗わずパソコンに向かった。
 
 習作3作目が完成すると、タイトルがすぐに浮かんできた。
『天空からのアイラヴユー』
 しかし、印刷はしなかった。
 これを妻に見せるわけにはいかない。
 思い切り笑われるのが決まっているからだ。
「おままごとみたいな作文」って言われるに違いない。
 だから、妻には見せないことにした。
 見せないことにはしたが、自分では気に入っていた。
 幼稚かもしれないが、自分の中に残る無邪気な心が嬉しかった。
 童話も書いてみたいな……、
 ふと、そう思った。


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