人生 ラン♪ラン♪ラン♪ ~妻と奏でるラヴソング~ 【新編集版】
シャンパンが運ばれてきた。
ソムリエが栓を開け、グラスに注いでくれた。
「卒業おめでとうございます。乾杯!」
妻の発声でグラスを合わせた。
「ありがとう。わたしの卒業式は君の卒業式でもあるよね。二人の卒業式に、もう一度乾杯!」
シャンパンの繊細な香りとエレガントな泡が、口の中を、喉を、そして、心を満たしていった。
アミューズが運ばれてきた。
ウニのコンソメジュレ。
シンプルなカクテルグラスの中でウニが光っていた。
スプーンで口に運ぶと、幸せが口の中をいっぱいにしてから、溶けるように消えていった。
前菜は2種類のテリーヌ。
貝と野菜、そして、キノコ。
貝と野菜のテリーヌは見た目が美しく、それだけで食欲をそそった。
ホタテとハマグリが、赤パプリカやオクラ、ヤングコーンに挟まれて美しい層になっていた。
ただただおいしかった。
食べ終わってキノコのテリーヌに移った。
「何が入っているのかな?」
「シメジでしょ。エリンギでしょ。それから、マッシュルームと、これはマイタケ」
「これも、うまいね」
「本当。おいしい」
妻が幸せそうな笑みを浮かべた。
メインは肉料理なので、その料理に合う赤ワインをソムリエに選んでもらった。
少ししてメインが運ばれてきた。
鴨のオレンジソース:グラタン・ドフィノワ添え。
脂がのった鴨肉がジューシーだ。
添えられているオレンジが爽やかで、鴨肉と見事に調和している。
「グラタン・ドフィノワって何?」
「薄くスライスしたジャガイモのグラタンのことよ」
「な~んだ。じゃあ、ジャガイモのグラタンって言えばいいのに」
「……」
デザートは2種類のシャーベット。
レモンとマンゴーのシャーベットを前に、わたしは迷った。
「どっちから食べたらいい?」
「私はレモンから。甘酸っぱさが口の中を爽やかにしてくれそうだから。そのあとでマンゴーを食べると、甘みをしっかり感じて、口の中が満足すると思うの」
ふ~ん、そうなんだ……、
よくわからなかったが、妻に倣ってレモンから食べ始めることにした。
これが大正解だった。
マンゴーの甘みが最大限に引き出されて、思わずニンマリとしてしまった。
ソムリエが栓を開け、グラスに注いでくれた。
「卒業おめでとうございます。乾杯!」
妻の発声でグラスを合わせた。
「ありがとう。わたしの卒業式は君の卒業式でもあるよね。二人の卒業式に、もう一度乾杯!」
シャンパンの繊細な香りとエレガントな泡が、口の中を、喉を、そして、心を満たしていった。
アミューズが運ばれてきた。
ウニのコンソメジュレ。
シンプルなカクテルグラスの中でウニが光っていた。
スプーンで口に運ぶと、幸せが口の中をいっぱいにしてから、溶けるように消えていった。
前菜は2種類のテリーヌ。
貝と野菜、そして、キノコ。
貝と野菜のテリーヌは見た目が美しく、それだけで食欲をそそった。
ホタテとハマグリが、赤パプリカやオクラ、ヤングコーンに挟まれて美しい層になっていた。
ただただおいしかった。
食べ終わってキノコのテリーヌに移った。
「何が入っているのかな?」
「シメジでしょ。エリンギでしょ。それから、マッシュルームと、これはマイタケ」
「これも、うまいね」
「本当。おいしい」
妻が幸せそうな笑みを浮かべた。
メインは肉料理なので、その料理に合う赤ワインをソムリエに選んでもらった。
少ししてメインが運ばれてきた。
鴨のオレンジソース:グラタン・ドフィノワ添え。
脂がのった鴨肉がジューシーだ。
添えられているオレンジが爽やかで、鴨肉と見事に調和している。
「グラタン・ドフィノワって何?」
「薄くスライスしたジャガイモのグラタンのことよ」
「な~んだ。じゃあ、ジャガイモのグラタンって言えばいいのに」
「……」
デザートは2種類のシャーベット。
レモンとマンゴーのシャーベットを前に、わたしは迷った。
「どっちから食べたらいい?」
「私はレモンから。甘酸っぱさが口の中を爽やかにしてくれそうだから。そのあとでマンゴーを食べると、甘みをしっかり感じて、口の中が満足すると思うの」
ふ~ん、そうなんだ……、
よくわからなかったが、妻に倣ってレモンから食べ始めることにした。
これが大正解だった。
マンゴーの甘みが最大限に引き出されて、思わずニンマリとしてしまった。