人生 ラン♪ラン♪ラン♪ ~妻と奏でるラヴソング~ 【新編集版】
ペンネームが決まったので、次は、どの新人賞に応募するかを考えた。
調べてみると、文芸誌系の新人賞、新聞社系の新人賞、雑誌系の新人賞、地方自治体主催の新人賞など、数多くの新人賞があった。
それだけではなかった。
それぞれが求めているものをよく見極めなければならないのだ。
推理小説、SF小説、歴史小説、エンターテイメント小説、ビジネス小説、ファンタジー小説など、それぞれの新人賞に相応しいジャンルがあるのだ。
それと、求められる原稿量にも違いがあった。
短編、中編、長編と別れている。
そういうことをすべて考えた上で決めなければならないのだ。
さて、どうする?
自分が書ける小説を思い浮かべると、推理小説、SF小説、歴史小説がすぐに消えた。
不要族の5年間で数多くの掌編や短編の習作を書いてきたが、その中にこのジャンルはなかった。
残るはエンターテイメント小説、ビジネス小説、ファンタジー小説だったが、〈自分が最も得意なものは?〉と考えると、ファンタジー小説が消えた。あとは、エンターテイメント小説とビジネス小説が残るだけになった。
さて、どっちにするか、
しばし悩んだが、どちらかに決める必要はないのではないかと思い始めた。
エンターテイメント小説の中にビジネスの要素が入っていてもいいし、その逆でも構わないはずだ。
そう思うと気が楽になった。
わたしは40年に渡ってビジネスの世界に生きてきたし、マネジメントやブランディングやマーケティングに関する本は山ほど読んできた。
だから、ビジネスという軸の中にエンタメ風味を加えるのが最も書きやすい形に違いなかった。
ジャンルは決まった。
では、それに当てはまる新人賞はどれか?
これは簡単だった。
というよりも、選ぶ必要がなかった。
そのものずばりのものがあったからだ。
『日本ビジネス小説大賞』
おまけに〆切がわたしの誕生日と一緒だった。
7月7日。
思い切り縁を感じたので、迷わずこれに決めた。
募集要項を確認すると、400字詰め原稿用紙換算で300枚から500枚と規定されていた。
結構なボリュームだ。
今まで書いてきた習作はすべて100枚未満なので、このボリュームに挑戦するのは容易なことではなかった。
最低でも3倍か……、
思わず天井を仰ぐと、無謀な挑戦のように思えてズシンと重くなり、〈短編から挑戦するのが妥当じぇないのか〉という心の声が聞こえたような気がした。
しかし、自分の誕生日と〆切が同じという縁を放したくはなかった。
う~ん、
天井を見上げながら唸り続けた。
調べてみると、文芸誌系の新人賞、新聞社系の新人賞、雑誌系の新人賞、地方自治体主催の新人賞など、数多くの新人賞があった。
それだけではなかった。
それぞれが求めているものをよく見極めなければならないのだ。
推理小説、SF小説、歴史小説、エンターテイメント小説、ビジネス小説、ファンタジー小説など、それぞれの新人賞に相応しいジャンルがあるのだ。
それと、求められる原稿量にも違いがあった。
短編、中編、長編と別れている。
そういうことをすべて考えた上で決めなければならないのだ。
さて、どうする?
自分が書ける小説を思い浮かべると、推理小説、SF小説、歴史小説がすぐに消えた。
不要族の5年間で数多くの掌編や短編の習作を書いてきたが、その中にこのジャンルはなかった。
残るはエンターテイメント小説、ビジネス小説、ファンタジー小説だったが、〈自分が最も得意なものは?〉と考えると、ファンタジー小説が消えた。あとは、エンターテイメント小説とビジネス小説が残るだけになった。
さて、どっちにするか、
しばし悩んだが、どちらかに決める必要はないのではないかと思い始めた。
エンターテイメント小説の中にビジネスの要素が入っていてもいいし、その逆でも構わないはずだ。
そう思うと気が楽になった。
わたしは40年に渡ってビジネスの世界に生きてきたし、マネジメントやブランディングやマーケティングに関する本は山ほど読んできた。
だから、ビジネスという軸の中にエンタメ風味を加えるのが最も書きやすい形に違いなかった。
ジャンルは決まった。
では、それに当てはまる新人賞はどれか?
これは簡単だった。
というよりも、選ぶ必要がなかった。
そのものずばりのものがあったからだ。
『日本ビジネス小説大賞』
おまけに〆切がわたしの誕生日と一緒だった。
7月7日。
思い切り縁を感じたので、迷わずこれに決めた。
募集要項を確認すると、400字詰め原稿用紙換算で300枚から500枚と規定されていた。
結構なボリュームだ。
今まで書いてきた習作はすべて100枚未満なので、このボリュームに挑戦するのは容易なことではなかった。
最低でも3倍か……、
思わず天井を仰ぐと、無謀な挑戦のように思えてズシンと重くなり、〈短編から挑戦するのが妥当じぇないのか〉という心の声が聞こえたような気がした。
しかし、自分の誕生日と〆切が同じという縁を放したくはなかった。
う~ん、
天井を見上げながら唸り続けた。