人生 ラン♪ラン♪ラン♪ ~妻と奏でるラヴソング~ 【新編集版】
しばらくして、「あ~気持ち良かった」と言いながら妻がリビングに入ってきた。
顔がピンク色になっていた。
いつもと違うしなやかな生地のパジャマを着ていた。
ちょっと艶めかしくてそそられたので、〈牛肉をしっかり食べて今夜は頑張ろう〉と勝手に気合を入れた。
妻が席に着くのを待って、グラスにビールを注いで乾杯した。
「シャワーのあとは美味しいわ」
何気ない一言だったが、チクリと心が痛んだ。
今までこの美味しさを一人占めしていたことに気づいたからだ。
シャワーのあとのビールの味は妻には遠い存在でしかなかった。
今まで気づかなくてごめんね、
心の中で手を合わせた。
そしてこれからはこの美味しさを毎日味あわせてあげたいと心底から思った。
ホットプレートが熱くなったので、牛脂を投入して満遍なく塗るようにプレートの上を滑らせた。
その上に牛肉を広げて乗せて、砂糖を少々振りかけて割り下を少し垂らした。
そして、卵を付けずに食べるように妻に促した。
すると、口に入れた妻がすぐに恵比寿さん顔になったので、わたしも続いて口に入れた。
美味かった。
頬が落ちるかと思うほど美味かったが、すき焼き奉行に休んでいる暇はなかった。
続けて牛肉、そしてネギを入れて焼き、その上から砂糖をどっさりと入れて、割り下を流し込んだ。
それから、残りの食材を入れたところで卵を溶くように妻に促した。
あざやかな箸さばきで黄色が広がったのを見て、その中に牛肉を入れると、妻は卵にたっぷり絡めてから口に放り込んだ。
すると、またもや恵比寿さん顔になった。
さっきより目が細くなっていたので、満足度が上がったのがわかった。
わたしもたまらず卵に絡めて牛肉を食べた。
これもまた美味かった。
至福という言葉が脳裏に浮かび、それからあとは牛肉と野菜を夢中になって食べ、ビールをガンガン飲んだ。
妻もいつも以上にビールが進んでいるようだった。
ガツガツ、ガンガンを繰り返してお腹いっぱいの夕食が終わった。
顔がピンク色になっていた。
いつもと違うしなやかな生地のパジャマを着ていた。
ちょっと艶めかしくてそそられたので、〈牛肉をしっかり食べて今夜は頑張ろう〉と勝手に気合を入れた。
妻が席に着くのを待って、グラスにビールを注いで乾杯した。
「シャワーのあとは美味しいわ」
何気ない一言だったが、チクリと心が痛んだ。
今までこの美味しさを一人占めしていたことに気づいたからだ。
シャワーのあとのビールの味は妻には遠い存在でしかなかった。
今まで気づかなくてごめんね、
心の中で手を合わせた。
そしてこれからはこの美味しさを毎日味あわせてあげたいと心底から思った。
ホットプレートが熱くなったので、牛脂を投入して満遍なく塗るようにプレートの上を滑らせた。
その上に牛肉を広げて乗せて、砂糖を少々振りかけて割り下を少し垂らした。
そして、卵を付けずに食べるように妻に促した。
すると、口に入れた妻がすぐに恵比寿さん顔になったので、わたしも続いて口に入れた。
美味かった。
頬が落ちるかと思うほど美味かったが、すき焼き奉行に休んでいる暇はなかった。
続けて牛肉、そしてネギを入れて焼き、その上から砂糖をどっさりと入れて、割り下を流し込んだ。
それから、残りの食材を入れたところで卵を溶くように妻に促した。
あざやかな箸さばきで黄色が広がったのを見て、その中に牛肉を入れると、妻は卵にたっぷり絡めてから口に放り込んだ。
すると、またもや恵比寿さん顔になった。
さっきより目が細くなっていたので、満足度が上がったのがわかった。
わたしもたまらず卵に絡めて牛肉を食べた。
これもまた美味かった。
至福という言葉が脳裏に浮かび、それからあとは牛肉と野菜を夢中になって食べ、ビールをガンガン飲んだ。
妻もいつも以上にビールが進んでいるようだった。
ガツガツ、ガンガンを繰り返してお腹いっぱいの夕食が終わった。