人生 ラン♪ラン♪ラン♪ ~妻と奏でるラヴソング~ 【新編集版】
4月末にやっと推敲が終わった。
我ながらかなり完成度が高いものができたと思った。
だから、応募用に買っておいた少し高級な紙に印刷をした。
そして翌日、帰宅した妻に原稿を渡した。
読んでもらって感想を言ってもらうためだ。
以前よりはかなり良くなっていると自負していたが、それはあくまでも自己評価であり、もしかしたら自己満足のレベルかもしれないからだ。
だから、客観性を担保するには小説のことをよく知っている第三者に見てもらう必要がある。
その点で妻は最適だと思った。
今までわたしの何百倍も小説を読んでいるし、書店でアルバイトを始めてからは優れた小説を見抜く力に磨きがかかっているようだった。
そのため、作品を評価する舌鋒も鋭くなっていた。
文芸誌の新人賞受賞作を一読してバッサリと切り捨てることも多かったし、実際、妻に批判された小説は売れ行きが良くないようだった。
そもそも、新人賞を取ってデビューした作家の多くが数年以内に姿を消しているのが現実らしく、妻の話を聞く度に作家として生活する厳しさを感じた。
だからこそ、妻の率直な意見を聞かなければならないと思った。
妻からOKが出ない小説を新人賞に応募するわけにはいかないのだ。
我ながらかなり完成度が高いものができたと思った。
だから、応募用に買っておいた少し高級な紙に印刷をした。
そして翌日、帰宅した妻に原稿を渡した。
読んでもらって感想を言ってもらうためだ。
以前よりはかなり良くなっていると自負していたが、それはあくまでも自己評価であり、もしかしたら自己満足のレベルかもしれないからだ。
だから、客観性を担保するには小説のことをよく知っている第三者に見てもらう必要がある。
その点で妻は最適だと思った。
今までわたしの何百倍も小説を読んでいるし、書店でアルバイトを始めてからは優れた小説を見抜く力に磨きがかかっているようだった。
そのため、作品を評価する舌鋒も鋭くなっていた。
文芸誌の新人賞受賞作を一読してバッサリと切り捨てることも多かったし、実際、妻に批判された小説は売れ行きが良くないようだった。
そもそも、新人賞を取ってデビューした作家の多くが数年以内に姿を消しているのが現実らしく、妻の話を聞く度に作家として生活する厳しさを感じた。
だからこそ、妻の率直な意見を聞かなければならないと思った。
妻からOKが出ない小説を新人賞に応募するわけにはいかないのだ。