人生 ラン♪ラン♪ラン♪ ~妻と奏でるラヴソング~ 【新編集版】
「神社に寄って行かない?」
郵便局へ行く前に神頼みをしたいという。
「うん、そうしよう」
受賞を願ってくれる妻の気持ちが嬉しかったので、マンションを出て近くの神社に向かった。
境内には誰もいなかった。
小銭入れから百円玉を2個出して1個を妻に手渡し、同時に賽銭箱に入れて、二礼二拍手ののち、両手を合わせて「『人生 ラン♪ラン♪ラン♪』が受賞できますように」と心を込めて祈った。
そして、両手を下ろして深く一礼をした。
顔を上げると、妻はまだ祈っていた。
真剣な表情で硬く手を合わせていた。
わたしより1分以上も長く祈りが続いた。
深く一礼をしたのち、わたしの顔を見た。晴れ晴れとしたような表情になっていた。
それから中央郵便局に向かったが、中に入ると予想以上に混んでいて結構待たされた。
それでもイライラすることはなく、心静かに自分の整理券番号が表示されるのを待った。
しばらくして番号が表示されたので、窓口でレターパックを差し出すと、保管用シールを剥がして台紙に貼ったものを手渡された。
でも、もう一つ仕事が残っていた。
日付の確認だ。
〈当日消印〉の確認をしっかりしないといけないのだ。
それをお願いすると、すぐさまその場で印を押して、それを見せてくれた。
『7月7日』に間違いなかった。
「ありがとうございます」と礼を言って窓口から離れた。
郵便局へ行く前に神頼みをしたいという。
「うん、そうしよう」
受賞を願ってくれる妻の気持ちが嬉しかったので、マンションを出て近くの神社に向かった。
境内には誰もいなかった。
小銭入れから百円玉を2個出して1個を妻に手渡し、同時に賽銭箱に入れて、二礼二拍手ののち、両手を合わせて「『人生 ラン♪ラン♪ラン♪』が受賞できますように」と心を込めて祈った。
そして、両手を下ろして深く一礼をした。
顔を上げると、妻はまだ祈っていた。
真剣な表情で硬く手を合わせていた。
わたしより1分以上も長く祈りが続いた。
深く一礼をしたのち、わたしの顔を見た。晴れ晴れとしたような表情になっていた。
それから中央郵便局に向かったが、中に入ると予想以上に混んでいて結構待たされた。
それでもイライラすることはなく、心静かに自分の整理券番号が表示されるのを待った。
しばらくして番号が表示されたので、窓口でレターパックを差し出すと、保管用シールを剥がして台紙に貼ったものを手渡された。
でも、もう一つ仕事が残っていた。
日付の確認だ。
〈当日消印〉の確認をしっかりしないといけないのだ。
それをお願いすると、すぐさまその場で印を押して、それを見せてくれた。
『7月7日』に間違いなかった。
「ありがとうございます」と礼を言って窓口から離れた。