月 光

すると、草原のような場所までやってきた。
わたしは、綺麗な景色って、これ?と思っていると、ケイシさんはわたしの目の前に来て「じゃあ、目瞑って!」と言ったのだ。

わたしは言われたり通り目を閉じた。

ケイシさんはゆっくりとわたしの手を引き、歩き始めた。

そして「まだダメだよ〜、もうちょっと!」と言いながら歩みを進めて言ったのだ。

それからケイシさんが立ち止まり、わたしも足を止める。

「いいよ、目開けて。」
ケイシさんの言葉にゆっくりと目を開ける。

すると、そこには黄色に光り輝く花畑が広がっていたのだ。

「え!凄ーい!お花が光ってる!」

月に照らされ輝く黄色い花たち。

ケイシさんは「月光花っていうんだ。」と教えてくれた。

「げっこうか、、、?初めて聞きました。」
「こっちの世界にしかない花だからね。月明かりで咲く花なんだ。だから、日中は咲いてない。月が出てる夜にしか見れないんだよ。」

わたしは、初めて見る月光花に見惚れてしまった。

「綺麗、、、。」

そして連れて来てくれたケイシさんに感謝したのだった。

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