小さな恋のトライアングル
「よーし、二次会行くぞー!」
20時になり居酒屋を出ると、自然と男子は二次会へ、女子は解散の流れになった。
肩を組んで繁華街へ向かう男性陣を見送っていると、ふと潤が振り返って真美を見つめる。
『あとで』
そう口にしたのが分かり、真美ははにかみながら小さく頷いた。
紗絵や若菜と一緒に駅まで行き、良いお年を、と手を振って別れると電車に乗る。
ドアにもたれて窓の外の景色を眺めながら、またしても真美は不安に駆られた。
(結婚は究極の人づき合い……か)
果たして自分は、普通の結婚生活を送れるのだろうか?
潤は、自分と結婚して幸せになれる?
やっぱり別の女性が良かったと、後悔しないだろうか?
潤と結婚したい。
でも潤を幸せにする自信がない。
いつの間にか窓に映る自分が泣きそうな顔をしていて、真美は思わず目を伏せた。
(寂しい、会いたい)
無性に潤に会いたくなった。
今別れたばかりなのに、早く会いたい。
会って抱きしめてもらいたい。
大丈夫だよって、頭をなでてもらいたい。
やがて自宅マンションに着いても、真美はペタンと床に座ったまま、ひたすら涙を堪えていた。
20時になり居酒屋を出ると、自然と男子は二次会へ、女子は解散の流れになった。
肩を組んで繁華街へ向かう男性陣を見送っていると、ふと潤が振り返って真美を見つめる。
『あとで』
そう口にしたのが分かり、真美ははにかみながら小さく頷いた。
紗絵や若菜と一緒に駅まで行き、良いお年を、と手を振って別れると電車に乗る。
ドアにもたれて窓の外の景色を眺めながら、またしても真美は不安に駆られた。
(結婚は究極の人づき合い……か)
果たして自分は、普通の結婚生活を送れるのだろうか?
潤は、自分と結婚して幸せになれる?
やっぱり別の女性が良かったと、後悔しないだろうか?
潤と結婚したい。
でも潤を幸せにする自信がない。
いつの間にか窓に映る自分が泣きそうな顔をしていて、真美は思わず目を伏せた。
(寂しい、会いたい)
無性に潤に会いたくなった。
今別れたばかりなのに、早く会いたい。
会って抱きしめてもらいたい。
大丈夫だよって、頭をなでてもらいたい。
やがて自宅マンションに着いても、真美はペタンと床に座ったまま、ひたすら涙を堪えていた。