小さな恋のトライアングル
「課長、がっくんと公園に行ってきますね」
朝食のあとソファでパソコンを広げた潤に、真美が声をかける。
岳には外で遊ぶ時間が必要だし、潤にも落ち着いて仕事をして欲しかった。
「ああ、ありがとう。公園の行き方は岳が知ってるから」
「はい。じゃあ、案内してくれる?がっくん」
うん!と元気良く返事をして、岳は真美の手を引いて玄関に向かう。
「気をつけて」
「はい、行ってきます」
潤に見送られ、真美は岳と手を繋いで玄関を出た。
ウイーンとエレベーターで1階まで下りる。
「なんだか改めて見ると、このマンションってホテルみたいに素敵だね」
「まあな。じゅん、かねもちだよな」
「ふふ、課長さんだからね。そう言えば、がっくんとママのおうちは?保育園から近いの?」
「うん。じてんしゃでビューンっていったらつくよ」
「そうなんだ!じゃあ、私のマンションからも案外近いのかもね」
エントランスを出ると、冬の風が吹き抜けて思わず首をすくめた。
「がっくん、風邪引かないでね。マフラーしっかり巻こうか」
真美はしゃがんで、岳のマフラーを隙間なく整える。
「これで寒くない?」
「うん!まみがだいすき」
「え?なあに?急に」
「だって、いままみのことすきだなっておもったから」
「そっか。私もがっくんのこと、だーいすきだよ」
二人で微笑み合い、手を繋いで歩き出した。
朝食のあとソファでパソコンを広げた潤に、真美が声をかける。
岳には外で遊ぶ時間が必要だし、潤にも落ち着いて仕事をして欲しかった。
「ああ、ありがとう。公園の行き方は岳が知ってるから」
「はい。じゃあ、案内してくれる?がっくん」
うん!と元気良く返事をして、岳は真美の手を引いて玄関に向かう。
「気をつけて」
「はい、行ってきます」
潤に見送られ、真美は岳と手を繋いで玄関を出た。
ウイーンとエレベーターで1階まで下りる。
「なんだか改めて見ると、このマンションってホテルみたいに素敵だね」
「まあな。じゅん、かねもちだよな」
「ふふ、課長さんだからね。そう言えば、がっくんとママのおうちは?保育園から近いの?」
「うん。じてんしゃでビューンっていったらつくよ」
「そうなんだ!じゃあ、私のマンションからも案外近いのかもね」
エントランスを出ると、冬の風が吹き抜けて思わず首をすくめた。
「がっくん、風邪引かないでね。マフラーしっかり巻こうか」
真美はしゃがんで、岳のマフラーを隙間なく整える。
「これで寒くない?」
「うん!まみがだいすき」
「え?なあに?急に」
「だって、いままみのことすきだなっておもったから」
「そっか。私もがっくんのこと、だーいすきだよ」
二人で微笑み合い、手を繋いで歩き出した。