90'sシリーズ/外伝
私には魅力が無いから務まらない。
遠まわしに、そう言われているかと思った。
『…黄色い小猿じゃ、稼げない?』
「この辺、アジア系は少ないし、あんたぐらいのガキが好きって変態も多いよ」
『なら、なんでダメなの?』
「ん~…なんとなく」
『……』
クスッと笑いながら、ハンバーガーを食べ続けるケイティに、私は少し腹を立てた。
『…ああそう。いいよ別に、他の人に聞くから』
「向こう側に立ってるオバサン、旦那を殺して20年くらい服役してた殺人犯」
『……』
「で、並びに立ってる赤い女は、悪い方に入ると喋れなくなって急に切りつけてくるコカイン中毒。
今はどっちだろ?それから…」
『…もう分かったってば。ケイティのイジワル』