90'sシリーズ/外伝
ここは自由の国。
みすぼらしい姿をした13才の少女が、お腹を空かせて繁華街をうろうろしていても、警察がそれを見過ごす事も自由。
「おい、あれ」
「ほっとけ。サウスブロンクスのゴミだろ」
『……』
例え保護されたからといって、何が変わる訳でもないが。
「よう、黄色い小猿ちゃん。こんな時間に外をうろついてたら誘拐されちゃうぜ」
『お金ちょうだい』
「1マイル先に、10セント落ちてたぜ」
『…ファック』
「ゲハハハッ、気のつえーガキ」