90'sシリーズ/外伝





彼女はケイティという名を名乗っていて、ケイティはその後、50代くらいの男を捕まえると、一時間程で同じ場所へ戻って来た。






「あんた、まだ居たの?」





道路沿いの縁石に座り込んで待っていると、ケイティは私の横に立ってタバコに火をつけた。






『私に色々教えてよ、ケイティ』


「娼婦なんて、何も良い事ないよ。

あんたいくつなの?」


『13』


「…ふうん。大変だねえ、お互い」


『別に。楽に生きれた事なんて無いし、今が大変かどうかなんて私には分からない』


「……」



< 7 / 275 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop