御曹司たちの溺愛レベル上昇中
揃った御曹司




ルームシェアをして二週間が経過した。



学校までの道のりはだいぶ変わったし、時間も少しかかるように。

段々慣れてきたけど、最初は時間が読めなくてギリギリに着きそうになって焦ったこともあった。



あと、同じ家から学校に行くにあたって小鳥遊くんたちから――



【一緒に登下校はしないこと】


【家についての話はしないこと】


そして、


【自分達のことがバレそうになった時は必ず情報の共有をすること】



三つ目は今までなかったから、重く考える必要はないと言われたけど……




どれもちゃんと肝に命じてわたしは学校生活を新たに始めたわけだ。



小鳥遊くんも響くんも、ちょっとした道を違うルートで通っていると言っていたし、わたしも二人と変わったルートを模索している途中。


変に変えようとすると道に迷うから。




「……よし、今日も無事学校に到着。今のルートはなかなかよかったかも」



時間的にも余裕があった。


教室に行けば、まだ小鳥遊くんの姿はない。



だがすぐわたしが席についた後ろから、『はよ』と小鳥遊くん。


「おはよ」


これが今のルーティンになっている。




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