背中
馬鹿馬鹿しくなってきた。


自分で自分に勝手なルールを作って。

自分で自分に意味もない殻を作って。

そして、その息苦しさに苦しんでいた。


そんな今までの自分が、まっすぐな二人の会話を聞いているとくだらなく感じる。


自分に素直になろう。

自分の気持ちを楽にしよう。


サトミは、輝く太陽をまぶしそうに見上げると、グッと背伸びをした。
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