背中
「ところでさぁ。」
香澄がぽつりと言った。
「写真見たいな。」
奈央が代弁するようにそう言うと、尾上が慌てたように横に置いたバッグに手を伸ばした。
「そうだ、そうだった。」
慌てたように中を探り、取り出したのは茶色い封筒であった。
それを逆さまにすると、何枚もの写真がばさばさと音を立ててテーブルに広がった。
「あー、尾上君泣いてる!」
「うるせえな。」
みんなでまわして写真を取り合ったうちの一枚を見て冷やかす香澄に、尾上は悔しそうに苦笑してそう言った。
「まあまあ。」
二人をなだめるように土門はそう言うと、何かを探すように写真の山を崩した。
そして一枚の写真を見つけると、じっと見つめた。
「ははあ、それを探してたのか。」
尾上がいたずらっぽくそう言った。
香澄がぽつりと言った。
「写真見たいな。」
奈央が代弁するようにそう言うと、尾上が慌てたように横に置いたバッグに手を伸ばした。
「そうだ、そうだった。」
慌てたように中を探り、取り出したのは茶色い封筒であった。
それを逆さまにすると、何枚もの写真がばさばさと音を立ててテーブルに広がった。
「あー、尾上君泣いてる!」
「うるせえな。」
みんなでまわして写真を取り合ったうちの一枚を見て冷やかす香澄に、尾上は悔しそうに苦笑してそう言った。
「まあまあ。」
二人をなだめるように土門はそう言うと、何かを探すように写真の山を崩した。
そして一枚の写真を見つけると、じっと見つめた。
「ははあ、それを探してたのか。」
尾上がいたずらっぽくそう言った。