背中
第十五章 もがく

もがく季節

土門は、高校の室内練習場にいた。


暗く息も凍るような真冬の空気の中、ただひたすらにマシンを相手にバッティング練習をする。

手は血豆で真っ赤に染まり、激痛が走る。


でも、決してバットを振ることをやめない。

やめない。


やめてたまるか。



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