背中
第十六章 とぶ
跳ねる季節
会社の昼休み。
暑く、熱気に満ちた外から逃げ出すように、土門は同僚と喫茶店の扉を開く。
カランカラン。
扉につけられた鐘がなると、店員が奥の席を勧めた。
それに従って二人は席に着くと、いそいそとアイスコーヒーを頼んだ。
同僚は週刊誌を手に取り、土門はスポーツ新聞を手に取る。
今年も高校球児が全国の舞台を夢見て、技量を競っているようだ。
この頃の熱さは、自分にはない。
いろいろと書き留めていた手帳も、カバンに入れたままだ。
暑く、熱気に満ちた外から逃げ出すように、土門は同僚と喫茶店の扉を開く。
カランカラン。
扉につけられた鐘がなると、店員が奥の席を勧めた。
それに従って二人は席に着くと、いそいそとアイスコーヒーを頼んだ。
同僚は週刊誌を手に取り、土門はスポーツ新聞を手に取る。
今年も高校球児が全国の舞台を夢見て、技量を競っているようだ。
この頃の熱さは、自分にはない。
いろいろと書き留めていた手帳も、カバンに入れたままだ。