マフィアの弾丸 Ⅲ





 「っっ、ふ、……は、ッいやっ…だっ」


 「…お前がすべてを話すまでは辞めてやらねぇ。だから、不満に感じてる事も聞きてぇ事も全部隠すな」


 「ぃっっ、ぁ、…ぅ…ッッぃや、っ」




 ・・・・・甘い、甘ったるい。



 男をしらないとは言え、撫でて愛玩してやれば知り得たように奥から甘ったるい蜜が、しとどに溢れかえってくる。


 口腔のなかに含んだ、熟れていない赤い芽ですらも、愛おしい。

 異性(おとこ)に咥えられることなど、想像もしていなかったのだろう。



 口淫とは、よく言ったものだ。


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