マフィアの弾丸 Ⅲ
内心、いろんな意味でツッコミだけが延々と、疑問をつくる現状。
いまだに肩に、腕を(────シルバーブルー頭の男に)回された自分の体勢にすら
顧みず、の余裕の無さよ。
素っ頓狂な反応ばかりをくり広げる私は、
いろいろ・・・・・先ず、色々どこから突っ込んで聞いたら良いものやら、
____…え?
ていうか、これ・・・・・、聞いていいヤツ?安易に踏みこんだら
ダメなやつじゃない?
「…、」
ずいぶん、頭がトリップしていた無言の私に、
肩口から
アーウェイさんの粗雑な溜め息が吹きかかって漸く、我にかえる。
「────ま、父違いのキョーダイって事実は
大衆には、公表してねェーけどよ。後々、メンドー事がおこっても組織が
揺らぐし」
「あぁ、だから、今聴いたことは内密にしておいてくれ」
「…ッハ、……はは。…はぁ、」
・・・・・もはや、苦笑い・空笑いしか出てこない。