マフィアの弾丸 Ⅲ





 もう、────いろいろとグタグタで、どうすれば良かったのか。




 バレてるなら
 いっそ、すべて話してしまう?────え、否、話してどうなるの。


 何か変わる?彼らにどんな関係がある?そもそも、ソレを開示するまえに
 言ったところで、…




 「…」




 ・・・・・そうだ、言ったところで、何なんだ?そんなに聞きたがる大したことでも、




 ____…ちがう、話して、もし
 "彼女"にバレて家に、母さんたちと接触され、たら────…、




 「…黙ったままでいるなら直接、カラダに訊く」


 「…………………………、」



 直接、からだに、聞くって、



 ・・・・・・・・・え?




 「…っえ?、」


 「____ハッ、あンだよ見窄らしく嫉妬かァ?ウォン総代表ともあろう
 お人が」

 「本人が答えたがらないなら
 カラダに訊くしか無いだろ。つまらん事を抜かすな」


 「じぇらし〜」


 「…てめぇから聴くほうが(はらわた)が煮え繰り返る」

 「イイじゃねぇーの同胞のよしみっつーコトで。"いずれ"は【アイツと同じ穴の(むじな)】を通っちまうんだからよー」


 「…黙れ」




 な、んの会話、なんて理解が及ばないうちに、グイっと掴まれた右腕は、捻られるよう
 胡座のなかに引っ張り込まれる。

 咄嗟に「ぅわっ、」なんて可愛げのない反応で声をつり上げたのも束の間、くるり。簡単に反転させられた半身は再び、
 アーウェイさんに
 羽交締めにされる体勢に逆戻ってしまって、




 「…っ、」




 瞬間、____…。


 空気が、ヒヤリと。

 さらに温度を下げ切ったように感じた。


 頭の奥で、危険信号がけたたましく鳴り響く。



 ────みシィ、と。高級クッションシートが、カーフェイさんが優雅な所作でなぞるたび(いびつ)に、音を曇らせていって、


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