ミーコの願い事 始まりの章 「ペンタスとヒトデ」
困惑しながらも気になると、ペンを手に取ろうとつかんでいた。
「見て」
一瞬、頭の中に訴えかるような言葉と同時に、セピア色の映像が私の脳裏に映し出され、恐怖に似た驚きで投げ捨てるように手を離していた。
それは、以前ペンタスを拾った時に見た、記憶のはっきりしたものだった。
先生の旦那さんと並び、手作りのお墓に手を合わせているものと、小さな星を見上げていたものだった。
この記憶、先生の言っていた植物のお墓だろうか?
棚の上で転がり止まったペンには、一か所だけ白い星の印をがしてあった。
何だろうこのデザイン。こんなマークの文具メーカーは日本にはないし、もしかして外国製かしら?
辺りを見渡し、先ほどの声は気のせいだと自分に言い聞かせると、恐々ペンを手にしていた。
星にしては線を湾曲させている。 ってことは似た形で別の物を表現している。
深呼吸をするようにまぶたを閉じ考え、再び印を見つめると、私は「そうか」っと理解するようにひらめいていた。
わかったわ。ひょっとしてこれ……ヒトデ?
外国老舗メーカーは、変わった生物をマークに起用されていることもあるので、ヒトデのデザインは十分あり得ると確信していた。
誰かが使っていたもだろうか? 大柄な形も歴史が有るかのように古く見え、高級感があるように思えた。
ペンを握ってみると、普段細いペンで慣れていたせいか、新鮮さを覚える。
あれ? 何かしっくりくるわね。書きやすいんじゃない。
ペンを握ったまま、その場で宙に文字を書くような動作をしてみる。
久々に良い筆記用具を発見したような、そんな誇らしい気持ちが込み上げていた。
「見て」
一瞬、頭の中に訴えかるような言葉と同時に、セピア色の映像が私の脳裏に映し出され、恐怖に似た驚きで投げ捨てるように手を離していた。
それは、以前ペンタスを拾った時に見た、記憶のはっきりしたものだった。
先生の旦那さんと並び、手作りのお墓に手を合わせているものと、小さな星を見上げていたものだった。
この記憶、先生の言っていた植物のお墓だろうか?
棚の上で転がり止まったペンには、一か所だけ白い星の印をがしてあった。
何だろうこのデザイン。こんなマークの文具メーカーは日本にはないし、もしかして外国製かしら?
辺りを見渡し、先ほどの声は気のせいだと自分に言い聞かせると、恐々ペンを手にしていた。
星にしては線を湾曲させている。 ってことは似た形で別の物を表現している。
深呼吸をするようにまぶたを閉じ考え、再び印を見つめると、私は「そうか」っと理解するようにひらめいていた。
わかったわ。ひょっとしてこれ……ヒトデ?
外国老舗メーカーは、変わった生物をマークに起用されていることもあるので、ヒトデのデザインは十分あり得ると確信していた。
誰かが使っていたもだろうか? 大柄な形も歴史が有るかのように古く見え、高級感があるように思えた。
ペンを握ってみると、普段細いペンで慣れていたせいか、新鮮さを覚える。
あれ? 何かしっくりくるわね。書きやすいんじゃない。
ペンを握ったまま、その場で宙に文字を書くような動作をしてみる。
久々に良い筆記用具を発見したような、そんな誇らしい気持ちが込み上げていた。