ミーコの願い事 始まりの章 「ペンタスとヒトデ」
週末が明け、会社に着くと複数の依頼があった。
私は依頼内容が書かれた書面を、机に並べるように置き困った気持ちで眺めている。
何故か今回に限り内容の多くが、私の苦手なイラストを取り入れた物ばかりだった。
「うわーよりによって、苦手なジャンルだー。今まで先生に頼んでいたけど流石に全部お願いするのは心が痛むなー」
言葉を聞いていた先生は、横に立ち依頼書を見つめながらも微笑んでいる。
少し前向きにも取れる発言に、喜んでいるのだろうか?
先生は依頼の書類から一枚引き抜くと、診せるように話していた。
「この遊園地のキャラクターは、前々から話が有ったのよ、これは私が担当するとして」
残された依頼書は、お菓子の外袋のイラストと、折り紙の表紙。そしてボーリング場からのものだった。
蘭もお茶を配りながら覗き込むと、依頼内容を読み上げていた。
「お菓子の外装と折り紙の表紙は、どちらも子供の動物を描いてほしいとありますね」
その言葉を聞こえると、目まいがするほど絶望感が押し寄せた。
「動物かー描けるかなー」
弁解するような弱気な発言がこぼれたのには、意味があった。
昔から見たままの描写を再現することに自信はあったが、可愛らしく自分で工夫をし表現することが、苦てで有ることは自負していた。
私は仕事だから逃げてばかりではいけないと思うと、鉛筆を手に取りスケッチブックを広げていた。
そして頭の中の動物を、イラストタッチに描くことが出来るか試みた。
私は依頼内容が書かれた書面を、机に並べるように置き困った気持ちで眺めている。
何故か今回に限り内容の多くが、私の苦手なイラストを取り入れた物ばかりだった。
「うわーよりによって、苦手なジャンルだー。今まで先生に頼んでいたけど流石に全部お願いするのは心が痛むなー」
言葉を聞いていた先生は、横に立ち依頼書を見つめながらも微笑んでいる。
少し前向きにも取れる発言に、喜んでいるのだろうか?
先生は依頼の書類から一枚引き抜くと、診せるように話していた。
「この遊園地のキャラクターは、前々から話が有ったのよ、これは私が担当するとして」
残された依頼書は、お菓子の外袋のイラストと、折り紙の表紙。そしてボーリング場からのものだった。
蘭もお茶を配りながら覗き込むと、依頼内容を読み上げていた。
「お菓子の外装と折り紙の表紙は、どちらも子供の動物を描いてほしいとありますね」
その言葉を聞こえると、目まいがするほど絶望感が押し寄せた。
「動物かー描けるかなー」
弁解するような弱気な発言がこぼれたのには、意味があった。
昔から見たままの描写を再現することに自信はあったが、可愛らしく自分で工夫をし表現することが、苦てで有ることは自負していた。
私は仕事だから逃げてばかりではいけないと思うと、鉛筆を手に取りスケッチブックを広げていた。
そして頭の中の動物を、イラストタッチに描くことが出来るか試みた。