ミーコの願い事 始まりの章 「ペンタスとヒトデ」
守君が私に差し出したのは別の以来が書かれた書類だった。
「ボーリング場?」
守君は書類を差し出しながら、説明をした。
「ボーリング場の記念品として、マグカップを作るそうなのですが、そこにプリントをする会社名のロゴをデザインして欲しいとのことです」
「ロゴかー、これなら何とかなりそうだわ」
不慣れなイラストでないことに安心すると、喜びながら書類に目を通していた。
手にした書類には、記憶にある社名が書かれている。
住所を確認すると、そこは最寄駅から電車に乗れば、十分もかからない距離に有る場所だった。
「アッこの場所知ってる。最近出来たところでしょ、この前通った時に確認したのよ」
書かれた住所に指を当て話すと、横で聞いていた蘭も覗き込んでいた。
「本当だ、今ボーリング人気ですもんね。昔誕生日の時に、兄に連れて行ってもらっていらいだから、もう何年もしてないなー」
思い出にひたる蘭の横顔を、私はしばらく見つめていた。
「参考までに、みんなで行こうか?」
提案をしながら二人を見ると、守君は納得するように話していた。
「いいですね、相沢さんの家の方にも連絡入れときましょうか。会社の親睦会ならお母さんも安心するでしょう」
守君の不安を与えない言葉に、蘭は目を輝かせるように聞いている。
「先生どうでしょうか? 行きませんか」
「うーん。学校の方はお休みしても大丈夫?」
心配する言葉に蘭は先生の手を掴むと、少し揺らすようにはしゃぎ答えた。
「大丈夫ですよ社長。行きましょうよ」
「そうねボーリングは出来ないけど、みんなが楽しむところを観たいから、おにぎりでも作って出掛けましょうか」
私達はその日、イメージ作りを口実にして、仕事が終わるとボーリング場に足を運んでいた。
「ボーリング場?」
守君は書類を差し出しながら、説明をした。
「ボーリング場の記念品として、マグカップを作るそうなのですが、そこにプリントをする会社名のロゴをデザインして欲しいとのことです」
「ロゴかー、これなら何とかなりそうだわ」
不慣れなイラストでないことに安心すると、喜びながら書類に目を通していた。
手にした書類には、記憶にある社名が書かれている。
住所を確認すると、そこは最寄駅から電車に乗れば、十分もかからない距離に有る場所だった。
「アッこの場所知ってる。最近出来たところでしょ、この前通った時に確認したのよ」
書かれた住所に指を当て話すと、横で聞いていた蘭も覗き込んでいた。
「本当だ、今ボーリング人気ですもんね。昔誕生日の時に、兄に連れて行ってもらっていらいだから、もう何年もしてないなー」
思い出にひたる蘭の横顔を、私はしばらく見つめていた。
「参考までに、みんなで行こうか?」
提案をしながら二人を見ると、守君は納得するように話していた。
「いいですね、相沢さんの家の方にも連絡入れときましょうか。会社の親睦会ならお母さんも安心するでしょう」
守君の不安を与えない言葉に、蘭は目を輝かせるように聞いている。
「先生どうでしょうか? 行きませんか」
「うーん。学校の方はお休みしても大丈夫?」
心配する言葉に蘭は先生の手を掴むと、少し揺らすようにはしゃぎ答えた。
「大丈夫ですよ社長。行きましょうよ」
「そうねボーリングは出来ないけど、みんなが楽しむところを観たいから、おにぎりでも作って出掛けましょうか」
私達はその日、イメージ作りを口実にして、仕事が終わるとボーリング場に足を運んでいた。