その祠の×には、××が××っ×いる
わたしの言葉に、通話相手はけらけらと笑いを落とした。
『お前、さてはあの村の誰かになんか言われたな?』
「村長が怪しい空気満載で話しかけてきたので、あと少しで反射でころしちゃうところでした」
『反射でころすってなかなかのパワーワードだな』
その人はまたひとしきりけらけらと笑ったあと、ひどく落ち着いた、冷静な声音でこう言った。
『その村は、俺らの協力者なんだよ。っつーよりも、いらねえものを内緒で棄てるための場所を提供してくれる場所、っつった方が近いかもな』
「なるほど」
だから、埋めたと言った時、あんなに柔らかな表情になったんだ。
「協力者、ってことは、何かこの村にもメリットがあるんですよね?……それって、この村の因習とかに関係あります?」
『お前ほんと鋭すぎね?……そうだよ。お前も埋める時に見ただろ?アレ』