Tageliet──永遠の秘薬──
恍惚の表情でこちらを見てくるギルベルトを改めて見上げれば、彼のブルネットの長髪はみるみるうちにプラチナブロンドに変わり、その瞳は赤と青のオッドアイに⋯⋯。容姿は言わずもがな、その存在感すらもう人間ではなかった。
クラウスはヴィクトールの手を借り立ち上がると、化け物と化した男と向き合う。
「愚か者め。お前のような人間がいるから、ヴィンフリート王は『血清』の存在を隠したのだ。あと数分もすれば、お前はそこに立ってさえいられなくなるだろう。『血清』は大量を一度に接種してしまうと、その副作用にもがき苦しむことになる。そしてその痛みは到底人間には耐えられない。俺でさえ気を失ってしまうほどだ」
そんなクラウスの言葉に、イザベラはあの時の痛みに耐え苦しむ彼の姿を思い出していた。
「お前はもう後戻りできない。行きつく先は『死』か、良くてヴァンパイアへの突然変異だ。されど勘違いするな、俺のような純血種には程遠い身姿になるだろう。美しさなど、手に入らない」
クラウスはヴィクトールの手を借り立ち上がると、化け物と化した男と向き合う。
「愚か者め。お前のような人間がいるから、ヴィンフリート王は『血清』の存在を隠したのだ。あと数分もすれば、お前はそこに立ってさえいられなくなるだろう。『血清』は大量を一度に接種してしまうと、その副作用にもがき苦しむことになる。そしてその痛みは到底人間には耐えられない。俺でさえ気を失ってしまうほどだ」
そんなクラウスの言葉に、イザベラはあの時の痛みに耐え苦しむ彼の姿を思い出していた。
「お前はもう後戻りできない。行きつく先は『死』か、良くてヴァンパイアへの突然変異だ。されど勘違いするな、俺のような純血種には程遠い身姿になるだろう。美しさなど、手に入らない」