Tageliet──永遠の秘薬──
「過去の過ちを消すことはできません。ただひたすら悔いることしか……。けれど未来を正すことはできる。この度、ヴィンフリート王の末裔であるヴィクトール様からこの国を託されました。これは私に与えられた先祖の贖罪だと思っています」
ヴィクトールが欲していたのは真実のみ。それを得られた今、この国に留まる理由など自分にはないと。ならばどうすればいいのかと問う彼女に、ヴィクトールは笑顔で「お前に任す」と全てを託したのだ。
本物の王になれと────。
その言葉に、イザベラはこの国に留まることを決めた。
けれど、それは王になるためではない。
本来ならば追放されてもおかしくない立場だ。そんな彼女にヴィクトールはある提案をしたのだ。王と名乗る立場にないと言う彼女に、ならばその選択を民衆に委ねてはどうかと。
ヴィクトールが欲していたのは真実のみ。それを得られた今、この国に留まる理由など自分にはないと。ならばどうすればいいのかと問う彼女に、ヴィクトールは笑顔で「お前に任す」と全てを託したのだ。
本物の王になれと────。
その言葉に、イザベラはこの国に留まることを決めた。
けれど、それは王になるためではない。
本来ならば追放されてもおかしくない立場だ。そんな彼女にヴィクトールはある提案をしたのだ。王と名乗る立場にないと言う彼女に、ならばその選択を民衆に委ねてはどうかと。