クールな綺堂くんの理性が夜だけ狂います。
「つーか、叩かれると結構痛いのな」
口の端が切れて、血が出てる。
「ケガしてるのは心配です。保健室に行って、手当てしましょう」
さすがにこのままにしておくのは、気が引けるし。
風神先輩と一緒に保健室へ行ったけど、養護教諭の先生は不在だった。
「いてっ。もっと優しく手当てしてくれよー」
「ちゃんと消毒しないとです」
ガーゼに血がにじんで、見てるだけで痛そう。
それに、頬も少し赤くなってるので濡れたハンカチで冷やすことに。
「これ、さっき濡らしてきたので使ってください」
「お前って厳しかったり優しかったりするのな」
「女の子の気持ちを 弄 ぶようなことはしちゃダメですよ」
「してねーよ。相手が勝手に本気にしただけ」
「本気にさせた先輩にも責任ありです。遊ぶのは勝手ですけど、ちゃんと相手の気持ちも考えてください」
「わおー、言うね」