クールな綺堂くんの理性が夜だけ狂います。


「こんなことばっかりしてるといつか刺されますよ。気をつけてくださいね」


「ははっ、ここまで面と向かって叱ってきたの柑菜がはじめてだわ。女の子みんな俺の前ではいい顔しかしねーから」


来るもの拒まずの人がよく言う......。


「柑菜には手出さねーから安心しな。つーか、お前は深影に大切にされてる自覚あるわけ?」


口止めと監視の間違いじゃ......?


「その様子だと、なんも気づいてないのかー」


「それって、どういうこと......ですか?」


「過去のこと、もっと深く思い出してみな。深影は、たぶんお前に救われてるよ」


そんなこと言われても。


それに、風神先輩は何をどこまで知ってるの......?

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