クールな綺堂くんの理性が夜だけ狂います。
「ん......! こ、このアップルパイ美味しすぎる......っ!」
カスタードがほんのり甘くて、たっぷり入ってるし、リンゴと一緒に食べると相性抜群で無限に食べられそう!
「色気より食い気だな」
「ふっ、ほら柑菜。口にクリームついてるよ」
「へ......」
深影くんの顔がドアップで映って......わたしの唇の真横をペロッと舐めた。
こ、これじゃ、ほぼキスしてるみたいだし、不意打ちはずるい......!
「おー、見せつけてくれるねー」
「柑菜は男に慣れてないから、いちいち反応が可愛いんだよね」
「そんなんで深影の相手できんのかー?」
「柑菜を俺好みにできるの愉しみすぎるよね」
「お前なぁ......あんま歪んだことすんなよ? 柑菜が思ったよりピュアだから、お前の毒牙に染まりそうで心配だわ」
「けどさ、俺ちゃんと我慢してるからね」
「深影に我慢させるって、やっぱ柑菜すげーわ」
少しだけ、風神先輩のことを知るきっかけができたのかな。