クールな綺堂くんの理性が夜だけ狂います。
それから紫桜くんは、深影くんの家でしばらくお世話になって、高校生になってからは深影くんと同じ高校に通って、今この寮に住まわせてもらってるそう。
「僕は深影くんのことをすごく信頼してる。だから、深影くんを大切にできない人間は嫌い」
紫桜くんが部外者を近づけたくない理由がわかった気がする。
「蓮香さんのこと、最初は誤解してたけど......深影くんの見る目に狂いはなかったと思うよ」
「そ、それってつまり、わたしのこと認めてくれた?」
「......別に。まあ、前よりはマシってこと」
すると、部屋の扉がゆっくり開いた。