クールな綺堂くんの理性が夜だけ狂います。
「何あれ! わざと胸押し付けてない⁉︎」
この距離からでもわかる......女の子のスタイルのよさが。
ふと、下に目線を落とすと自分の貧相な身体が嫌になる......。
「あんなわざとらしいの、なんか嫌だよね〜。綺堂先輩には柑菜ちゃんがいるのに!」
「でも、まんざらでもないのかな」
深影くんって、すごく手慣れてるし、いつも余裕そうだし。
やっぱり、いろんな女の子とそういうことしてきたのかな。
過去のことなのに、なんかもやっとする。
今も囲まれてる深影くんを見たら、なんだかいい気分じゃない。
前までこんな気持ちにならなかったのに。
それにさらに追い打ちをかけるような出来事が。